ゆるむこと、楽になることが怖い

人間って不思議な生き物で、こうすれば良くなるということが分かっていても、そしてそれがとても簡単なことだと分かっていても、どうしてもできない!ということがありますよね。

体も同じで、ゆるみたい、ゆるめば楽になると分かっているのに、なかなかゆるむことができないことがあるんです。

 

今日、リラクセンスのセッションで、首周りを施術していた時のことでした。

動きを急に止めた体から、「動きたい!でも怖い!」という訴えを聴いたような気がしました。

「どうする?どうして怖いなら、無理しなくても良いよ。今日はここまでにする?」

と問いかけを投げかけて、しばらく待ってみました。

 

30年くらい緊張することが当たり前になっている体にとって、ゆるんでいる感覚は遠い昔のこと。

ほとんど忘れかけてしまって、未知の世界と言ってもいいような状態です。

いくら「ゆるむと気持ち良いよ!楽になるよ!」と言われても、未知の世界に対して不安を感じるのは当たり前のこと。

体の方に、その体験を受け容れる準備ができていないのなら、それはタイミングではない。

そう考え、体からの反応=応えをしばし待ちました。

 

おそらくほんの数秒、動きをピタッと止めた体が、フッと反応を返してくれました。

「いや!ゆるむって決めた!」とでも言うように、首の動きが急に軽くなり、ストッパーが外れたかのようになめらかな動きをするようになりました。

それでもまた急に動きを止め、その度に問いかけを繰り返すことを数回繰り返すうちに、ギュッと後方へ縮まっていた首が、緩やかに伸びてくるようになりました。

 

長年の間、緊張に慣れ切ってしまっている場合、このようなことが起こることは決して珍しくありません。

もちろん意識上では誰しもが「ゆるみたい!良くなりたい!」と思うはず。

けれど、意識と体にズレがある場合、思うようにコントロールできなくなってしまいます。

このズレをなくすためには、まず何よりも、自分の体と仲良くなってください。

体が今どんな状態なのかを感じようとすること、いつも体に感謝することは、体と仲良くなるために何よりも大切なこと。

日々それを意識していくことが、体から「良くなることが怖い!」という恐怖を抜いてあげることにつながりますから。