『提案』によって生まれるもの

数日前に、先週に引き続き、リラクセンスの講習に参加してきました。

今回は、リラクセンスの施術を下支えする、大切な「概念」についての勉強です。

 

一般的な施術で大切なのは理論と技術ですけれど、リラクセンスを構成する大切な要素はもう一つあり、それが「概念」です。

この概念をしっかりと理解し、腹に落とし込んでいないと、どんなに理論を理解して、素晴らしい技術を身につけていても、リラクセンスの手技にはなり得ない。

そのくらい大切な要素です。

 

 

リラクセンスが一般的な施術と違う大きな特長は、

①強い力を使わなくてもゆるめられる
②施術をする側も受ける側も、ともにゆるむことができる
③問題解決の答えを相手の体に聞くことができる

この3点です。

そして、このようなことを可能にするために必要なのが「概念」というわけです。

 

 

リラクセンスの概念は、この3つの言葉に集約されます。

在り方 反応 循環

 

どのような在り方で触れるかによって、相手の反応が変わる

相手の反応に対して自分がどんな反応をするかによって、再び自分の在り方がつくられる

そしてその在り方から、また相手からの反応が返ってくる

この循環が繰り返されることで、新たな可能性を生み出すことができる

 

 

きっと皆さまも気づかれたと思いますけれど、このことはリラクセンスの施術に限ったことではなく、この世の中を構成する人間関係、社会の仕組み、神羅万象すべてに共通する真理です。

自分勝手な想いで相手に接すれば、相手は不快に感じるかもしれません。

「今はどんな気分なんだろう?」
「どうしてほしいと思っているんだろう?」

そんな風に相手を思いやって接すれば、きっと相手も気持ち良く反応を返してくれるはずですね。

体も同じです。

 

 

リラクセンスの施術では、『提案』ということをとても大事にします。

セラピストが「こうあるべき」とか「この方が良いはず」との、セラピストサイドの勝手な思いから触れると、それは提案ではなく、『命令』や『誘導』になってしまいます。

『命令』『誘導』『提案』

勉強会では、これらの言葉の違いは一体どこにあるのか、参加したそれぞれが考え、それをシェアし合うことによって、言葉の概念を落とし込みました。

10人いれば10通りの言葉のとらえ方があり、どれが正しいとか間違っているということもありません。

人はみな違うから、感じ方や捉え方も違うんですね。

こうして言葉で違いを表現し、みんなの意見を聞くことで、漠然としていたそれぞれの違いが明確になり、それによって「提案と言いながら、実は誘導や命令をしていた」ということのないように、しっかりと腑に落とすきっかけにしていかなくちゃ!

 

 

そうやって言葉で明確にしたそれぞれの違い。

今度は実際に『誘導』されたときと『提案』された時とで、触れられた時にどのような違いがあるのかを体感し合いました。

(『命令』は明らかに違うと分かりますけれど、『誘導』と『提案』の違いは、もっと微妙ですから)

『提案』として腕を引かれたときには、気持ちよく着いて行けるようなような安心感と心地よさがあるのですけれど、

反対に、どんなに柔らかく触れられても、ゆっくりと優しく動かされても、『誘導』されたときには、明らかに既に目的地が決まっていて、そこに引っ張って行かれるような感覚があるんですね。

触れる側のほんのわずかな気持ちの違い、『在り方』の違いが、これほど如実に違いとなって感じられることに、今さらながら驚くばかりでした。

 

 

人間の無意識のセンサーは本当に精密で、(顕在)意識ではそれとわからない場合にも、無意識ではしっかりと、自分の「嫌!」を感じ、反応として表しているんですね。

つまり、自分の無意識が求めることと(顕在)意識が求めることが一致していないと、それが葛藤となってしまうし、その葛藤が時として病気や痛みや不快感として体に表れてしまう。

だからこそ、無意識の自分が何を求めているのかを知り、心身ともに自分に寄り添い楽にしてあげることはとても大切です。

 

一人ひとり個性も人格も違う。

自分と相手は違う。

その違いを認め合い、お互いに『提案』し合いながら尊重し合って、成長し合えたらとても素敵ですね♡