無意識~体に残る感情の記憶

 

セッションを行なっていると、無意識というものの影響力の大きさを実感することがよくあります。

気持ちの上では、長年続く緊張をほどきたいと切実に願っているのに、体の奥に残っている無意識の「怖い!」という感情が、緩むことにブレーキをかけてしまう。

そういう方はきっと、長いこと緊張することで自分を守ってきたんだと思うんですね。

物理的にも精神的にも。

緊張することがつっかえ棒の役割を果たしてくれていて、それを頼みの綱として長いこと過ごされてきたのだと思うんです。

そして、それを頼みにする気持ちが大きければ大きいほど、自分を支えてくれていたその緊張を手放すことが怖くなるんですね。

 

 

もちろん、理性では緊張を抜いた方が良いと思っているし、むしろ抜きたくて抜きたくて仕方ない、

”切望”と言っていいほどの想いを持っていらっしゃる。

けれど、「緊張が自分を支えてくれている。これがなくなったら大変だ!」という恐怖の感覚は、最後まで体に”記憶”として残ってしまうこともあって、

その恐怖の感覚は、頭で理解している「手放した方が良い」という理屈よりもはるかに強く、わたしたちの体を支配してしまうものなんです。

そうすると、体が自ら緩もうとしても無意識のうちに抗って、緩むことを止めてしまいます。

 

 

こう言うと、それが悪いことのように思われるかもしれませんし、中には「まだダメなんだ~」と落ち込む方がいらっしゃるかもしれませんけれど、そうではないと思うんです。

今までは無意識にでも恐怖を持つことが自分を支えてくれていた、支えてくれている、という状態なだけ。

良い悪いではなく、ただその状態であるというだけのこと。

ただその状態であることを、「そうなのね」とそのまま受け止めるだけで良いのだと思います。

 

 

そして受け止めたら、ご自身の体に優しく教えてあげてください。

 

今の自分はあの頃とは違っている、

もうつっかえ棒がなくても、しっかりと立つことができるんだ、

これまで支えてくれてありがとう、

これからは、もっと楽な形で自分を支えていこうね、、、、と。

 

 

自分の体に優しくするということは、決して良いことばかりを受け容れ、いやなことから目を背けることではありません。

痛みや違和感は、そのまま体からのメッセージです。

何を伝えたいのか?手放せないのならそれはなぜか?

体と丁寧に正面から向き合えば、必ずヒントを教えてくれるはずです。

そしてそのヒントを受け取れたら、半分抜け出したも同然。

その後は、またゆっくり体と対話しながら、体が自分で手放せるタイミングを待ってあげてください。

体を信じてあげてください。

体は必ず自らを癒す力を持っているものですから。