あんこが遺してくれた大きなもの

昨日リラクセンスの施術をしている時に、突然気づいたことがありました。

それは、目の前のお客さまの体の声を聴くことが、いつの間にかごく当たり前のこととして、何の努力をすることもなくできていた、ということ。

それまで繰り返し自分に言い聞かせてきたように、自分の意見や予測、自我を手放すように意識することもなく、気づいたら、ただ相手の体の求める動きを感じることだけに集中できていたのでした。

何の努力もせずに、全くの無意識のうちに。

そのセッションの間、「この方が良いのか?こうするべきか?」などと考えたり意図することもなく、ただただ相手の体を感じ、相手の体が表現したいことにそっと手を添えることだけができ、その方の体が緊張をほどいて自由になっていく。

お互いが共鳴するその空間の心地よさに身をゆだねていると、相手の体を感じることはわたしにとってとても自然で、何の無理もせずにできることなのだ、ということに気づき、

そして、わたしは「感じる」ことを何よりも大切にしているのだということにも、改めて気づいたのでした。

 

 

そうだった、わたしはずっと、こうして「感じる」ことが好きだった。

昔からいつも、全てを感じ取りたいと思っていたんだった。

それを突き詰め過ぎて苦しくなってしまったこともあったし、時には感じることがとても難しく思えて、自分を追い込んでしまったこともあったけれど、

自分に素直になれば自我を捨てる必要もなく、努力して相手に寄り添おうとする必要もなく、「感じる」ことはこんなに自然で、こんなに心地良くできることだったんだ、と。

 

 

こんなに素直に「感じる」ことに集中できた要因の一つには、あんこがこの世を去ってから、自分自身を静かに見つめていた時間があったことも大きいかもしれないな、と思います。

 

あんこが旅立って3週間以上が経ち、この間いつものように時は過ぎ、表面上は普段の通りに過ごしていましたけれど、根底にあるものがどこか今までとは全く違っていました。

確実に時は経ち、それとともに少しずつあんこと過ごした日々が遠ざかっていくのが寂しく怖いような、

そしてあんこの飼い主でなくなった自分はとても小さな存在で、自分がむき出しになってしまったような頼りなさを感じる一方で、

あんこと過ごした年月を振り返るとき、やはりそれは言葉では言い尽くせない感謝や充実感に満ちた豊かなもので、思い残すことは何もないのだということに言い知れぬ幸せを感じもします。

でも、やはりどこかぽっかり穴が空いてしまったような、それでいて、どこかふわりとして現実感がない感覚。

 

寂しくて仕方ないというのではなく、かと言って、全く寂しくないわけでもなく、

今までと全く同じように過ごしているけれど、わたしの周囲の半径数mくらいの空気が、不思議なくらい静まり返っているような感覚とでもいうのでしょうか。

そのしんとした静かな感覚に、これは一体何なんだろう?と思いながらも、湧き上がってきた感情を感じるままに過ごしていました。

その時間はわたしに、自分の奥の奥にいる素の自分と向き合う機会を与えてくれたようでした。

 

 

 

あんこがいなくなってから、あんこはとても不思議な個性を持った子だったということにも、改めて気づかされました。

何を主張するでもなく、声高に何を要求するでもなく、ただゆるりとそこにいる。

それなのに出会う人の胸の中に大きな何かを残していく。

ただ「あんこ」という1頭の犬としてそこにいるだけで、たくさんの人の心を癒してきたあの子の在り方。

それは、わたしがずっと理想の生き方として求め続けていたものでもありました。

そしてそんなあんこの気配は、今もわたしの周囲に残っている。

それが切なくも嬉しい半面、いつかその気配がなくなってしまうのでは?という不安を感じてもいたのですけれど、

あんこはその生きる姿を通して、わたしがずっと求め続けていたものを表してくれていたのでした。

 

それに気づいた瞬間、ありがたいとか幸せとか、そんな一言では言い表せないような大きな感情が胸の奥にこみ上げてきました。

 

 

 

「感じる」ことは、わたしにとって呼吸と同じようにとても自然なこと。

相手の体を感じること、
そして相手の方もそれを存分に感じ、表現し、寛ぐことができるように、そっと手を添えること。

それはわたしにとって、とても自然で楽しいこと。

その喜びを取り戻せたことは、本当にありがたく幸せです。

この「体を感じる」ということを通して、周囲の全ての人たちがともに幸せになるための道を探し続けていきたいと、改めて思います。

 

 

 

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都合により、今回の遠隔氣療は明日31日の土曜日に行わせていただきます。
時間はいつもの通り22時より30分間です。
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